今、実家から劇場に通っている。
なんばの松竹座まで、南海電車に乗っている。
南海線、といえば、大阪に住んでいる人ならば「あ~、南海ね」とわかっていただけると思うのだが、阪急電車ほど、有名でない感じがするので、他府県に住んでいる人には、少しわからないかもしれない。
東京で言うならば、「東武東上線」的な感じがする。
ま、それはそうとして、
南海電車には、海側を走る南海本線と、山(高野山)のほうへいく南海高野線とがある。
その南海高野線の、南のほうに実家はある。大阪狭山市だ。
正直、田舎だ。
駅前も栄えてないし、改札も夜になると、片側は無人っぽくなる。
数年前までは「天下茶屋」という、ディープな街に住んでいた。なんばから2駅だったので便利な場所だった。
通天閣が近かった。
がらが悪い街で、変なおっさんや、はたまた、おばはん、などたくさんいた。
今考えると、ほんとに、上品ではなかった。
しかし、人情、ってものもあるから、それはそれで素敵だったが。
ま、そんな、じゃりんこチエみたいな環境で育ったのだが、数年前に両親は郊外に引っ越した。
少々寂しかった。
この前、なにげに、そのディープタウン、天下茶屋で途中下車してみた。
びっくりするほど、都会になっていた。駅前に大きなスーパーができて、大きなマンションも建ち並んでいた。昔の風景が薄れそうになるほど、都会になっていた。
ひゃ~・・・
なんか、それも寂しかった・・・