今年の夏、新たなデニムを買おうと思っていた。
無論、バーゲンでだ。
大阪公演後、ミナミをウロウロしていた。
あるショップで商品を見ていたら、店員さんに話かけられた。
あたしが「これこれこういうデニムを探している」と言うと、1本のパンツをみせられた。
形的には好きな形だ。履いてみた感じもいい。
ただし、色が薄めだった。
どちらかと言うともっと濃い色が欲しかったが、そのパンツは残念ながら、薄いブルー1色だけだった。
悩んだ。
店員「このメーカーはあまり値段を下げないので、形があえばお買い得ですよ~」
値札を見る。
18900円→9450円、になっていた。
半額か・・・・
悩んだ。
しかし、やっぱり、この色は、今、欲しくないのだ。もっと濃い色が欲しいのだ。
あたしは真剣な眼差しで店員さんにその旨を伝えた。
すると店員さんは「よっしゃ!まかしとかんかい!」と言ったような面持ちで、新たなパンツを出してきた。
・・・・・・ああ!!!
あたしは声をあげそうになった。
こういう形と色を探してたんだ!!
↓
試着。
↓
あたしに「買え」と言わんばかりの履き心地。
ありがとう、店員さん・・・・・・・・!!
ありがとう・・・・本当にありがとう・・・・・!!!
あたしはきりっと「これ、お願いします!」、と言った。
神妙と浮かれ気分が混じったような声だった。
バーゲンでいい買い物をした時ってなんて気分がいいんでしょうね~!!ウフフ。
レジで、そのパンツを袋に入れながら店員さんは言った。
店員「本当にお似合いでしたよ~!」
あたし「いやいや~」
店員「いえ、本当に素敵でした~!かわいいです!」
あたし「
いやいや~」
・・・・・・・・お察しのとおり、完全に浮かれいた。
レジを打ち終え店員さんは言った。
「えっと、18900円です~」
・・・・・・・・・・・・え!?
これは・・・・・・・
これは・・・・・半額じゃないんですか・・・・・??
店員「あ~、こちらは除外品なんですよぉ~」
・・・・・・・・・・・・・・
そのデニムに釘付けになっていたあたしは、もうあとには引けなかった・・・・・
ま、いいんだけどね・・・・・
先に値段知ったとしても買ってたと思うし、好きなものが買えたんだからさ・・・・・・
浮かれて値札を見なかったあたしも悪かったんだけどさ・・・・・・・・
でも・・・・・・でも・・・・・
先に言えやーーーーーー!!!!
この気持ち・・・わかっていただけるでしょうか・・・・・
しかし、こういう些細な事件がある度に、
自分の小者っぷりを思い知らされる・・・・・・・・
嗚呼!